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人材育成に尽力されている臨床工学技士のインストラクター
 日本工学院専門学校 臨床工学科教員
 山中梢さん

       プロフィール

平成10年3月日本工学院専門学校臨床工学科卒業。
同年4月医療法人社団誠仁会みはま病院に入職。
同年9月和泉クリニック入職。
平成14年4月日本工学院専門学校臨床工学科入職。
平成16年4月北里大学医療衛生学部臨床工学専攻4年次編入(平成17年3月卒業予定)。
(平成16年度1年間は日本工学院専門学校を休職中

医療の安全と発展をかげで支える仕事
[プロとしての自覚と誇りを持って]

 
 臨床工学技士は、医療の安全と発展をかげながら支える仕事です。手術室や透析の現場、機械管理など、いろいろな場所で活躍している人達がいますが、目指すところは1つです。患者さんの安全を確保するということ。常に医療の安全を考え、さらなる安全性の向上を模索しています。
 臨床工学技士を含め、医療スタッフは資格を取得すると現場ではいきなり一人前です。もちろん研修期間などありますが、患者さんから見たらみんなプロなのです。私が新人だったころ、知らないことがたくさんあり患者さんを不安にさせてしまいました。その時、上司より「お前はプロだ。プロとしての自覚と誇りを持って仕事をしろ」といわれました。自覚と誇りを持つということは、恥ずかしくないようしっかり勉強するということです。医療にたずさわるということは、技術だけではない勉強が必要です。それは患者さんの安全のために不可欠なのです。

医療の現場にいて見えてきたこと
[患者さんが積極的に医療に参加しやすい環境づくり]

 
 以前は患者さんと直に触れ合う機会の多い、透析の現場で働いていました。最初のうちは途惑うことばかりでしたが、徐々に患者さんと一緒に仕事をしているのだという一体感が生まれ、それがやりがいになっていきました。透析の現場はとてもアットホームです。1日のうち、家族よりも私達医療スタッフと一緒にいる時間の方が長い患者さんもいます。そうすると、患者さんが良い意味でわがままになってきて、「もうちょっと優しくやってよ」とか「これは何?」とか、一般病棟の患者さんはなかなかいえないことも、いってくれるようになります。
 透析の患者さんと比較すると、一般病棟の患者さんはおとなしすぎる、もっと積極的に医療に参加してほしいと思うようになりました。医療スタッフ側が、患者さんがもっと積極的に医療に参加できるような環境づくりをすることが大切です。患者さんが不安に思っていることに耳を傾ければ、改善できることはたくさんあると思います。
 一般の方達にも、医療の安全への意識をもっと持ってほしいと思っています。安全に対する認識、特に安全への取り組みはかなりの速度で改善されてきています。ですが、それでもインフォームドコンセントもまだまだですし、セカンドオピニオンもなじみが薄い。医療は、患者さんとその家族を含めた、みんなで取り組むことが大切です。これからは臨床工学技士という仕事のアピールを通して、医療の安全に関する考え方もアピールしていきたいと考えています。

これからの人達に、新たな可能性や方向性を提供していきたい
[成熟していない分野だからこそ、活躍の場は未知数]

 
 現在、資格を取得した人たちの多くは病院に就職していきますが、患者さんの安全のために活躍できる場所は既存のものだけではなく、もっと様々な方向からアプローチできるのではないかと考えています。臨床工学技士の認知度は、一般的にも、病院内でさえもまだ十分ではないのが現状です。だからこそ、活躍の場を新たに開拓していくことができる分野でもあると思います。特性を活かして幅広く活躍してほしい、そのためにも自由な発想を持った臨床工学技士を育てていきたいと思っています。
 先日は米国の医療現場への研修を企画し、学生達と行ってきました。日本とは異なる医療体制、安全管理への取り組みを実際に見たことは良い刺激となりました。こうした企画を通して、より多くの人にこれからの医療と臨床工学技士の姿を考えてもらいたいと思っています。
 今は休職して大学に通っています。もっと幅広い知識を取り入れ、臨床工学技士の先輩として、病院だけではない多様な方向性、可能性を提供していきたいと考えています。

 
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